満ち足りた女の顔
先日行ったコーヒー屋さんにて。
わたしの目の前に座るいちゃいちゃもっさり(失礼)カップル。
髪型、服装、後姿からも伝わるもっさり具合。
まあ「もっさり」というのは、文字通り、想像通りです。ええ。(ごめん)
いつもだったら正直少しイラッとしますが(羨ましいからね。笑)
今回、はたと思い直して「ほほう。将来彼と付き合ったときの参考にさせてもらおうやないか。」とか「幸せのお裾分けしてもらおう。」と思ってしばらく眺めていました。
※カップルは2人ともわたしに背を向けて座っていたので、割と遠慮なく凝視することができました。
ひとしきりイチャイチャした後に、席を立ったカップル。
座っていたあいだ、彼氏の横顔はちらちら見えていたのですが、
角度的に彼女の顔は見えていなくって。
「彼氏もっさりやなあ。彼女ももっさりっぽいなあ。ヘアスタイルがちょっとなあ…。」とかマジで失礼極まりないことを何様目線でぼんやり思っていたわけです。
ほんとごめん。
彼らが立ちあがったとき、ここぞとばかりに彼女の顔を見たわけですが、
うん。
愛されて、満ち足りて、自信のある女の顔をしていました。
正直そーんなに可愛いとか、美人とかいうタイプではなかったです。(ごめん)
普通なんです。普通のもっさり寄り。(ごめん)
でもね、一目見ただけで伝わってきたんです。
愛されて、満ち足りて、自信があるということ。
言ってみれば、わたしが彼女を見て、勝手に意味を持たせているわけでもありますが、その瞬間感じたことは、「伝わってきた」ということなんです。
それはもう一瞬のうちに。ただ、一目見ただけで。
それでね、「彼女、愛されて、満ち足りて、自信があるんだなあ。」って思ったあと、彼女のことが急に可愛く見えてきたんです。魔法みたいに。
なんだろうこれ。
間違いなく、内側から滲み出てるものだと思う。
なんだろう。
どうやって、手に入れるんだろう。
「愛されて、満ち足りて、自信があるんだな。」と思って、
「可愛いなあ」と思って、
「そんな彼女がうらやましい」と思って。
全てはほんの数秒のあいだに起きて。
「そんな彼女だから彼氏は惚れたのかなあ」とか
「あの彼氏、彼女のことよく見つけたなあ」とか。
いろんなことを考えてみたりして。
なんかね、「彼氏から愛されているから、そんな風に見える」とかじゃなかったんですよね。彼女は、もともと持っている感じ。
(きっと彼女にもいろいろあって、今まで彼女が積み上げ、築き上げてきたものたちがそうさせるのでしょう。)
ただ素直に、うらやましくって。
「わたしも、そう感じさせるなにかが欲しい」
そう思いました。
あれから数日が過ぎたけれど、やっぱり彼女、可愛かったなあ。